便秘今昔物語

便秘といえば、今では「女性なら普通にありがちなこと」というくらいの認識で、実際、便秘に悩んでいる人の数もかなり多いのですが、昔の文献などを見ていると、さまざまな病気の記述はあっても「便秘の人が多かった」というのはまず見かけませんよね。そう、実は、便秘になってしまった人の数は、昔よりも今のほうがはるかに多いと言われているのです。

 

昔に比べて、便秘に悩む人が激増した原因とは、いったい何なのでしょうか?

 

この半世紀ですっかり変わった、日本人の腸内環境

昔に比べて便秘に悩む人が激増してきている大きな原因は、「日本人の腸内環境が昔とはまったく違うものになってしまった」というのが考えられます。

 

どういうことかというと・・・人の腸内環境がどうなるかは、食生活による影響が非常に大きいのですが、日本人は特に、1960年以降の半世紀での食生活の変化が大きいんですよね。

 

具体的にどこが大きく変わったのかを、ご説明しましょう。

 

動物性脂肪・植物性乳酸菌・食物繊維の摂取量が激変した!

 

今の日本人の食生活において、昔と比べて特に変わったと言われているのは、動物性脂肪と、植物性乳酸菌、そして食物繊維の摂取量です。
 
和食中心だった時代は、「脂っこい肉」よりも魚類を食べるほうが多かったでしょうし、漬物や味噌などから植物性乳酸菌も順調に摂取できていました。

 

ところが今は食生活が欧米化したことで、和食を食べる機会が激減。脂っこい肉を食べることも多くなって動物性脂肪の摂取量が飛躍的に増えましたし、「乳酸菌と言えばヨーグルト」という感じで動物性乳酸菌の摂取はそれなりにできているものの、植物性乳酸菌の摂取がそれ以上に激減してしまいました。

 

植物性乳酸菌は動物性乳酸菌に比べて生命力が強いので、生きたまま腸に届きやすいというメリットがあったのです。同じ摂取量であっても、動物性乳酸菌は、植物性乳酸菌と比べて「腸に届く前に死んでしまう」という割合が多く、効率が悪いんですよね。

 

そして、食物繊維の摂取量の激減も大きな問題となっています。たとえば主食に目を向けてみても、昔の庶民は今のような白米を食べていなかった、というのも大きいでしょう。
昔の時代は今ほどの精米技術はないので、お米自体も玄米に近い状態だったでしょうし、さらに大麦を混ぜた麦ご飯を食べていたことも多いので、ご飯ひとつだけを見ても、食物繊維摂取量が昔と今とでは全然違うことが分かります。

 

おかずでも昔は食物繊維豊富な芋類や根菜類等を使うことが多かったのですが、今はそれほど多くは使いません。ここでも、食物繊維摂取量は昔よりはるかに少ない状態となっているのです。

 

こってり脂肪の多い食事、腸内まで無事に到達する乳酸菌の量、食物繊維摂取量、これらすべてが昔と今ではまるで違う、というわけです。
これでは、腸内環境が悪くなって便秘の人が増えてしまうのも、当たり前のことと言えますね。

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